1918〜1919年
50代半ば頃

ソローリャの家の第一の庭

画家 ホアキン・ソローリャ →
Primer jardín de la Casa Sorolla / ソローリャ美術館(マドリード)
白い噴水を囲む花と緑。旅先で見た庭の光は、画家が自分の家に作り、繰り返し描いた身近な風景にも続きます。

何が描かれているか

マドリードのソローリャの家の前庭を描く。中央には白い噴水とその周りの植え込み、奥にはタイルのベンチ、右には建物のアーチの一部が見える。花々が垂れ、人のいない庭を色で満たす。
白い噴水の輪郭りんかくを目で追うと、周りの緑やピンクがいっそう鮮やかに見える。道や植え込みは庭を区切るが、細かな筆の跡は色を重ねて揺らぐ。形のはっきりした部分と柔らかい部分を比べてみたい。

作品の見どころ

手前の道は赤みを帯び、葉の陰には濃い緑や青みが置かれる。花や木を一本ずつ説明するより、光の当たる面と陰の色を見渡すと、庭の日差しが伝わる。
海辺の絵では人の身ぶりや波が動きを作るが、ここでは花のまとまりや枝の広がりが画面を満たす。身近な庭を描くことで、静かに過ごす場所の豊かさが感じられる。

制作背景

目録は1918〜1919年の油彩ゆさい画として記録する。かつての題名は《ソローリャの家の庭》だが、2019年の作品総目録で、描かれた場所に合わせて《第一の庭》へ改められた。
自宅の庭の構想には、セビーリャのアルカサルやグラナダのアルハンブラの庭園が刺激を与えた。旅先を写した絵と見比べると、画家が眺めるだけでなく、自分の暮らす場所にも美しい光と色を求めたことが分かる。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
ソローリャ美術館(マドリード)
目録番号
01232
位置づけ
自宅の庭を描く晩年の絵と庭園設計を補う

出典・画像について

画像:Joaquín Sorolla《ソローリャの家の第一の庭》/Museo Sorolla / Wikimedia Commons
画像の出典 / Museo Sorolla / CC BY-SA 4.0(画像情報:2026-10-08 確認)
画像:Museo Sorolla / Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0。原JPEG無変更、一覧WebPの等比縮小にも同条件を継承。
間違いを見つけたら、教えてください →

実物を見に行く

まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →
展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。
アフィリエイトリンク|このリンクから購入されると、運営者に報酬が入ることがあります。

この画家について本で読む

Joaquín Sorolla: Painter of Light
Micol Forti、Consuelo Luca de Tena 編 / Skira Editore
ソローリャの画業と光の表現を追う展覧会図録。英語の洋書です。
楽天ブックスで見る →