何が描かれているか
白い寝具の中で、母親と赤ん坊が互いの方を向いて休んでいる。見えるのは二つの顔だけに近く、布団が画面の大半を包む。母親は画家の妻クロティルデ、赤ん坊は末娘エレナである。海辺の人々を描いた絵と比べると、場所も動きも限られる。それでも白の広がりに目を慣らすと、親子の近さが少しずつ伝わる。
作品の見どころ
寝具は真っ白な平面ではない。窓からの柔らかな光を受けて、布の折り目が青みや灰色を帯びる。赤ん坊の顔には淡い赤があり、母親の顔はそれより静かな色で描かれる。輪郭をくっきり引かず、色の差だけで顔を浮かび上がらせた。二人の間の短い距離と周囲の広い余白が、部屋の静けさを感じさせる。
制作背景
美術館は本作を1895年頃から1900年頃の作品とする。エレナは1895年7月に生まれ、画家はこの誕生を記念して妻と娘を描いた。1895年の実際の母子を描いた小さな習作も残るため、誕生日当日に大作が完成したと考える必要はない。美術館は、光と色を通じて親密な気分まで表した作品として紹介している。
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この画家について本で読む
Joaquín Sorolla: Painter of Light
Micol Forti、Consuelo Luca de Tena 編 / Skira Editore
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