1895~1900年頃
37歳頃

母

画家 ホアキン・ソローリャ →
Madre / ソローリャ美術館(マドリード)
白い寝具の中で、母親と赤ん坊が互いの方を向いて休んでいる。

何が描かれているか

白い寝具の中で、母親と赤ん坊が互いの方を向いて休んでいる。見えるのは二つの顔だけに近く、布団が画面の大半を包む。母親は画家の妻クロティルデ、赤ん坊は末娘エレナである。海辺の人々を描いた絵と比べると、場所も動きも限られる。それでも白の広がりに目を慣らすと、親子の近さが少しずつ伝わる。

作品の見どころ

寝具は真っ白な平面ではない。窓からの柔らかな光を受けて、布の折り目が青みや灰色を帯びる。赤ん坊の顔には淡い赤があり、母親の顔はそれより静かな色で描かれる。輪郭りんかくをくっきり引かず、色の差だけで顔を浮かび上がらせた。二人の間の短い距離と周囲の広い余白が、部屋の静けさを感じさせる。

制作背景

美術館は本作を1895年頃から1900年頃の作品とする。エレナは1895年7月に生まれ、画家はこの誕生を記念して妻と娘を描いた。1895年の実際の母子を描いた小さな習作しゅうさくも残るため、誕生日当日に大作が完成したと考える必要はない。美術館は、光と色を通じて親密な気分まで表した作品として紹介している。

作品情報

材質・技法
キャンバスに油彩ゆさい
所蔵
ソローリャ美術館(マドリード)
目録
324

出典・画像について

出典:所蔵館・美術館資料(2026-09-27 確認)
画像:Joaquín Sorolla《母》/Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark / PD-Art(画像情報:2026-09-27 確認)
Wikimedia Commons。Public Domain Mark(忠実な二次元複製。法域による留保あり)
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この画家について本で読む

Joaquín Sorolla: Painter of Light
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