1894年
31歳頃

それでも魚は高いという!

画家 ホアキン・ソローリャ →
¡Aún dicen que el pescado es caro! / プラド美術館(マドリード)
漁船の狭い船室で、二人の男が横たわる若者を介抱している。

何が描かれているか

漁船の狭い船室で、二人の男が横たわる若者を介抱している。釣り上げた魚は見えず、題名の「それでも魚は高いという!」が漁の危険と買い手の言葉をぶつける。若者の腕と胸に目を向けると、働く人の身体がどんな犠牲を負うかが伝わる。海辺を明るく描いた後年の作品だけでは分からない、画家の別の関心がここにある。

作品の見どころ

画面は茶色と灰色を中心に抑えられ、窓からの光が三人の手や顔を照らす。船の梁と木箱が低い天井を作り、見る人も同じ室内にいるような圧迫感を覚える。左の男は体を支え、右の男は傷を確かめるように身をかがめる。視線を行き来させると、人物の動きが一つの救助の場面としてつながる。

制作背景

プラド美術館は1894年作の油彩ゆさい画と記録し、同時代の作家ビセンテ・ブラスコ・イバニェスの小説『五月の花』との関係を説明する。1895年のマドリードの全国美術展で一等メダルを得た。小説の一場面をそのまま再現したと断言するより、漁師の生活と危険を社会に見せる作品として捉えたい。

作品情報

材質・技法
キャンバスに油彩
所蔵
プラド美術館(マドリード)
目録
P004649

出典・画像について

出典:所蔵館・美術館資料(2026-09-27 確認)
画像:Joaquín Sorolla《それでも魚は高いという!》/Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark / PD-Art(画像情報:2026-09-27 確認)
Wikimedia Commons。Public Domain Mark(忠実な二次元複製。法域による留保あり)
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