それでも魚は高いという!
画家 ホアキン・ソローリャ →¡Aún dicen que el pescado es caro! / プラド美術館(マドリード)
漁船の狭い船室で、二人の男が横たわる若者を介抱している。
何が描かれているか
漁船の狭い船室で、二人の男が横たわる若者を介抱している。釣り上げた魚は見えず、題名の「それでも魚は高いという!」が漁の危険と買い手の言葉をぶつける。若者の腕と胸に目を向けると、働く人の身体がどんな犠牲を負うかが伝わる。海辺を明るく描いた後年の作品だけでは分からない、画家の別の関心がここにある。
作品の見どころ
画面は茶色と灰色を中心に抑えられ、窓からの光が三人の手や顔を照らす。船の梁と木箱が低い天井を作り、見る人も同じ室内にいるような圧迫感を覚える。左の男は体を支え、右の男は傷を確かめるように身をかがめる。視線を行き来させると、人物の動きが一つの救助の場面としてつながる。
制作背景
プラド美術館は1894年作の油彩画と記録し、同時代の作家ビセンテ・ブラスコ・イバニェスの小説『五月の花』との関係を説明する。1895年のマドリードの全国美術展で一等メダルを得た。小説の一場面をそのまま再現したと断言するより、漁師の生活と危険を社会に見せる作品として捉えたい。
出典・画像について
画像:Joaquín Sorolla《それでも魚は高いという!》/Wikimedia Commons
Wikimedia Commons。Public Domain Mark(忠実な二次元複製。法域による留保あり)
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この画家について本で読む
Joaquín Sorolla: Painter of Light
Micol Forti、Consuelo Luca de Tena 編 / Skira Editore
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