アドルフとカタリーナ・クルーセルの肖像
画家 ヤン・ステーン →Adolf and Catharina Croeser, Known as ‘The Burgomaster of Delft and his Daughter’ / アムステルダム国立美術館
堂々と座る父娘の前に、施しを求める母子がやって来る。
何が描かれているか
黒い服の男が自宅の石段に腰を下ろし、そのそばに着飾った娘が立っています。娘は私たちの方をまっすぐ見ていますが、父親には別の相手が話しかけています。色あせた服の女と幼い子が、施しを求めに来ているのです。
作品の見どころ
裕福な父娘と貧しい母子を、同じ道の上に並べています。服の違いに目を向けてから、家々と運河、奥の教会の塔へたどると、人物の肖像が町の眺めにもつながっていることに気付きます。肖像画、都市の風景、日常の出来事が一枚に重なっています。
制作背景
長く「デルフトの市長とその娘」と呼ばれましたが、現在は穀物商アドルフ・クルーセルと娘カタリーナの肖像とされています。舞台はデルフトのアウデ・デルフト運河沿いです。クルーセルは制作の2年後、借金を抱えたステーンの保証人にもなりました。画家と実際につながりのあった人物を描いた作品です。
出典・画像について
画像:Jan Steen《アドルフとカタリーナ・クルーセルの肖像》/アドルフとカタリーナ・クルーセルの肖像 — Jan Steen / Rijksmuseum / Public Domain Mark 1.0
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