1663年
36〜38歳頃

踊る男女

画家 ヤン・ステーン →
The Dancing Couple / ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントン)
踊る二人のまわりで、別々の楽しみが同時に進んでいる。

何が描かれているか

蔓の絡む屋根の下で、男が女の手を引き、踊りへ誘っています。右には笛とヴァイオリンの奏者、左には長い食卓を囲む人々がいます。子どもたちも混じり、踊る二人だけを主役にしない、村の集まりの広がりがあります。

作品の見どころ

中央の空いた場所と、左右の密集した人々を見比べると、踊りを見せるための空間がうまく用意されていることに気付きます。酌み交わす酒や食べ物、音楽、触れ合う男女には、五感の楽しみが重なります。一方で、手前の花や割れた卵の殻は、その楽しみが長くは続かないという戒めとも解釈されています。

制作背景

左で女の顎に触れて笑う人物は、館によればステーン自身です。自分の顔を絵の役柄に使っているのであり、実際にあった宴会の記録と考える必要はありません。大勢の人物を散らしながら、一枚の演劇のようにまとめる、成熟期の力量が見える作品です。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントン)
目録番号
1942.9.81

出典・画像について

出典:踊る男女:所蔵館の作品記録(2026-10-18 確認)
画像:Jan Steen《踊る男女》/踊る男女 — Jan Steen / Wikimedia Commons / CC0 1.0
画像の出典 / CC0 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-18 確認)
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