1665〜68年頃
38〜43歳頃

医師の往診

画家 ヤン・ステーン →
The Doctor’s Visit / マウリッツハイス美術館
患者よりも飲み物が気になる医者。診察の場が、喜劇になっている。

何が描かれているか

女が寝台の枕に深く身を沈め、そのそばに医者らしい男が座っています。ところが男は患者に集中せず、別の女から差し出されるグラスへ気を取られています。立派そうな服や道具が揃っていても、本当に頼れる相手なのか、少し怪しく見えてきます。

作品の見どころ

ステーンは医師の往診を繰り返し描き、時代遅れの服装をした偽医者を笑いの役にしました。この作品も、当時「恋わずらい」と結び付けられた医療観を使う喜劇と解釈されています。現在の医学的な診断を描いたものではなく、もっともらしい権威をからかう場面として見ると、男の態度がよく分かります。

制作背景

2011年の修復調査では、この板に以前、宿屋のテラスの別の絵が描かれていたことが分かりました。画家は板を再利用していたのです。人物の笑い話だけでなく、今は見えない絵が下にあるという、制作の足跡も残す作品です。

作品情報

材質・技法
板に油彩ゆさい
所蔵
マウリッツハイス美術館
目録番号
168

出典・画像について

出典:医師の往診:所蔵館の作品記録(2026-10-18 確認)
画像:Jan Steen《医師の往診》/医師の往診 — Jan Steen / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-18 確認)
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