エステル、アハシュエロス、ハマン
画家 ヤン・ステーン →Esther, Ahasuerus, and Haman / クリーヴランド美術館
王の宴会で明かされる陰謀。豊かな食卓が、一転して緊迫した場になる。
何が描かれているか
王と王妃、そして一人の男が、豪華な食卓を囲んでいます。王の強い動きと、向かいの男の反応によって、食事の場が穏やかな会話では済まなくなったことが伝わります。ステーンの人のしぐさを描く力が、ここでは笑いよりも緊張を生んでいます。
作品の見どころ
旧約聖書のエステルの物語です。王妃エステルは自分がユダヤ人であることを明かし、その民を滅ぼそうとしたハマンの計画を王へ訴えます。宴会への招待は、彼の陰謀を明るみに出す機会でした。華やかな席が、人物の運命を変える場面になっています。
制作背景
食卓には、皮をむきかけたレモン、緑がかったグラス、青と白の陶磁器が並びます。クリーヴランド美術館は、こうした品にオランダの静物画とのつながりを指摘しています。遠い時代の王の物語へ、画家が知る食卓の物を持ち込み、見る人が近づけるようにしています。
出典・画像について
画像:Jan Steen《エステル、アハシュエロス、ハマン》/エステル、アハシュエロス、ハマン — Jan Steen / Wikimedia Commons / CC0 1.0
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