1668年頃
41〜43歳頃

エステル、アハシュエロス、ハマン

画家 ヤン・ステーン →
Esther, Ahasuerus, and Haman / クリーヴランド美術館
王の宴会で明かされる陰謀。豊かな食卓が、一転して緊迫した場になる。

何が描かれているか

王と王妃、そして一人の男が、豪華な食卓を囲んでいます。王の強い動きと、向かいの男の反応によって、食事の場が穏やかな会話では済まなくなったことが伝わります。ステーンの人のしぐさを描く力が、ここでは笑いよりも緊張を生んでいます。

作品の見どころ

旧約聖書のエステルの物語です。王妃エステルは自分がユダヤ人であることを明かし、その民を滅ぼそうとしたハマンの計画を王へ訴えます。宴会への招待は、彼の陰謀を明るみに出す機会でした。華やかな席が、人物の運命を変える場面になっています。

制作背景

食卓には、皮をむきかけたレモン、緑がかったグラス、青と白の陶磁器が並びます。クリーヴランド美術館は、こうした品にオランダの静物画せいぶつがとのつながりを指摘しています。遠い時代の王の物語へ、画家が知る食卓の物を持ち込み、見る人が近づけるようにしています。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
クリーヴランド美術館
目録番号
1964.153

出典・画像について

画像:Jan Steen《エステル、アハシュエロス、ハマン》/エステル、アハシュエロス、ハマン — Jan Steen / Wikimedia Commons / CC0 1.0
画像の出典 / CC0 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-18 確認)
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