1665年頃
38〜40歳頃

食前に祈る農家の家族

画家 ヤン・ステーン →
A Peasant Family at Meal-time (Grace before Meat) / ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
騒がしい家庭ばかりではない。少ない食事の前にも、小さな物語がある。

何が描かれているか

薄暗い部屋で、女の子が手を合わせています。母親は食事を用意し、父親はパンを切り、後ろの男の子はこちらを見ています。着飾った宴会の人々と違い、料理も家具もつつましく、食卓の前の短い時間が静かに描かれています。

作品の見どころ

床のおもちゃは、靴の木底を利用した小さな船です。家族の暮らしぶりを、こうした物がそっと伝えます。母の白い被り物と袖そで、子どもの明るい顔を追っていくと、大きな事件がなくても、光の当て方と手の動きだけで絵を見続けられることが分かります。

制作背景

当時、食卓は子どもに信仰や行儀を教える場でもありました。ただし館は、床で器をなめる犬や子どもの視線には、別の読み方もあるとしています。立派な家庭の見本と受け取るか、教えが届いているかを疑うか。ステーンは、静かな場面でも答えを一つに絞っていません。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
目録番号
NG2558

出典・画像について

画像:Jan Steen《食前に祈る農家の家族》/食前に祈る農家の家族 — Jan Steen / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-18 確認)
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