おそらく1659年
32〜34歳頃

青年にチェンバロを弾いて聴かせる女

画家 ヤン・ステーン →
A Young Woman playing a Harpsichord to a Young Man / ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
真面目な演奏の横に、恋の駆け引きをほのめかすラテン語がある。

何が描かれているか

着飾った女が楽譜に目を落とし、チェンバロを弾いています。男は楽器にもたれ、少し遠慮がちに相手を見ています。大笑いする人も酔いつぶれる人もおらず、二人の間には、まだ言葉にならない緊張が残っています。

作品の見どころ

鍵盤の下には神への栄光をたたえる言葉、開いた蓋には「行動が人を証明する」という意味のラテン語があります。ナショナル・ギャラリーは、この組み合わせを恋の場面への皮肉と解釈しています。右奥では少年が大型のリュート、テオルボを運んでいます。男も演奏に加わるのかもしれません。

制作背景

石のアーチが二人を囲み、光沢のある衣服や織物が、落ち着いた室内を豊かに見せています。年記の末尾を顕微鏡で調べた結果などから、制作年はおそらく1659年とされています。文字を読む面白さと、布や光を細やかに描く腕前を一緒に楽しめる作品です。

作品情報

材質・技法
板(おそらくオーク)に油彩ゆさい
所蔵
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
目録番号
NG856

出典・画像について

画像:Jan Steen《青年にチェンバロを弾いて聴かせる女》/青年にチェンバロを弾いて聴かせる女 — Jan Steen / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-18 確認)
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