贅沢に用心せよ
画家 ヤン・ステーン →Beware of Luxury (“In Weelde Siet Toe”) / ウィーン美術史美術館
床も食卓も大混乱。天井の籠は、笑いの先にあるものを告げる。
何が描かれているか
部屋では大人も子どもも好き勝手に振る舞い、食べ物や道具が散らばっています。一か所を見つけたと思うと、隣でも別の出来事が進んでいます。行儀の悪さを見せる絵なのに、細部を探すこと自体が楽しくなってしまいます。
作品の見どころ
右下の板には、豊かな暮らしの中でも用心せよという意味のことわざが記されています。さらに上を見ると、天井から下がる籠に剣と松葉杖があります。ウィーン美術史美術館は、それらを先々の災いを予告する物と解釈しています。目先の楽しさと、その後の危うさが上下に分けて置かれています。
制作背景
1663年の作品で、「逆さまの世界」とも呼ばれてきました。ステーンは人々の無節制を戒めながら、説教だけでは終わらせません。顔や身ぶりを追って笑い、頭上の籠へ戻ると不穏に感じる。その行き来まで含めて、見る人を絵の中へ引き込んでいます。
出典・画像について
画像:Jan Steen《贅沢に用心せよ》/贅沢に用心せよ — Jan Steen / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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