聖ニコラウスの祝日
画家 ヤン・ステーン →The Feast of St Nicholas / アムステルダム国立美術館
贈り物を抱える笑顔と、靴を見て泣く顔。同じ祝日にも明暗がある。
何が描かれているか
部屋の真ん中で、小さな女の子が人形と菓子の入った桶を抱えています。一方、左の男の子は泣いています。周囲の人は声をかけたり、子どもの反応を見たりしています。祝日の楽しさは一様ではなく、もらった物によって表情が大きく分かれています。
作品の見どころ
これは12月の聖ニコラウスの祝日です。良い子には贈り物が届き、悪い子の靴には小枝の束が入るという習慣が描かれています。喜ぶ女の子の顔から、泣く男の子、その後ろの大人へと目を移すと、一度にいくつものやりとりが見つかります。
制作背景
ステーンは、風習を説明する品物だけを整然と並べたのではありません。子どもの期待や落胆、大人のからかいや親しみを、部屋の中の動きにしました。祝日の絵を見ながら、自分が子どもの頃に感じた、待ち遠しさや不公平さまで思い出せるところに、この作品の強さがあります。
出典・画像について
画像:Jan Steen《聖ニコラウスの祝日》/聖ニコラウスの祝日 — Jan Steen / Rijksmuseum / Public Domain Mark 1.0
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