1658〜60年頃
31〜35歳頃

牡蠣を食べる女

画家 ヤン・ステーン →
Girl Eating Oysters / マウリッツハイス美術館
一粒の牡蠣を差し出す視線。小さな板絵に、手触りまで詰まっている。

何が描かれているか

赤い上着の若い女が、開いた牡蠣に塩を振りながら、こちらを見ています。机にはパンや調味料、グラス、青い絵付けの水差しが並びます。奥では別の人物たちが牡蠣を用意していますが、目の前の一粒と女の視線が、まず私たちを引き止めます。

作品の見どころ

原作は縦20センチほどです。近くで見るための小さな絵に、白い毛皮、赤いビロード、銀の盆、湿った牡蠣の身が細かく描かれています。食卓は人物の添え物ではなく、それだけでも見ていたくなる静物画せいぶつがになっています。

制作背景

当時、牡蠣は性欲を高める食べ物と考えられていました。マウリッツハイスは、その連想と女のしぐさを、恋愛への誘いとして読み解いています。食事の絵に二重の意味を忍ばせる、ステーンらしい仕掛けです。これは当時の考え方に基づく解釈で、女の実際の身分まで分かるわけではありません。

作品情報

材質・技法
板に油彩ゆさい
所蔵
マウリッツハイス美術館
目録番号
818

出典・画像について

出典:牡蠣を食べる女:所蔵館の作品記録(2026-10-18 確認)
画像:Jan Steen《牡蠣を食べる女》/牡蠣を食べる女 — Jan Steen / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-18 確認)
全景の配布画像を比例縮小して使用。色補正や作品内容の切り取りはしていません。Commonsの独立した配布画像です。所蔵館サイトの非商用画像を取得したものではありません。
間違いを見つけたら、教えてください →

実物を見に行く

まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →
展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。