1673〜75年頃
46〜50歳頃

豚は豚小屋へ

画家 ヤン・ステーン →
A Pig Belongs in the Sty / マウリッツハイス美術館
酔った女を笑う人々も、滑稽に描かれている。晩年の笑いは手厳しい。

何が描かれているか

酒器を握った女が、身体を支えられながら前へかがみ、吐いています。周囲の人は笑い、女を右の豚小屋へ連れていこうとしています。手前の少年は大きな壺つぼを持ち、その出来事を少し離れた位置から見ています。

作品の見どころ

題名は、だらしなく酔った者を豚にたとえる、当時のことわざに基づきます。ただし笑われているのは女だけではありません。演奏者や見物人も、大げさな顔と姿の戯画になっています。マウリッツハイスは、これほど容赦なく品位の喪失を描くのは、ステーンでも珍しいと説明しています。

制作背景

1673〜75年頃の、晩年に近い作品です。陽気な家族の絵を知ってから見ると、同じ笑いでも、からかいの厳しさが違うことに気付きます。歴史上のことわざによる風刺として距離を取りつつ、笑う側まで滑稽にした描き方に目を向けると、単純な酒の戒めでは終わらない絵になります。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
マウリッツハイス美術館
目録番号
736

出典・画像について

出典:豚は豚小屋へ:所蔵館の作品記録(2026-10-18 確認)
画像:Jan Steen《豚は豚小屋へ》/豚は豚小屋へ — Jan Steen / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-18 確認)
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