少年と少女の学校
画家 ヤン・ステーン →A School for Boys and Girls / スコットランド国立美術館
フクロウに眼鏡を差し出す子。騒がしい教室には、学ぶことへの皮肉がある。
何が描かれているか
教室には大勢の子どもが集まっていますが、皆が勉強しているようには見えません。あちこちで別のことが起き、大人たちも、その騒ぎに気付いていないようです。整然とした授業を期待すると、どこから見ればよいか迷ってしまいます。
作品の見どころ
右にはフクロウがいて、男の子が眼鏡を差し出しています。これは「見ようとしないフクロウに、眼鏡や明かりが何の役に立つか」ということわざを踏まえたものです。館は、学ぶ気のない子どもだけでなく、教える大人にも当てはまる皮肉としています。
制作背景
構図は、古代の学者が集まるラファエロの《アテネの学堂》を緩やかに下敷きにしています。知の理想を描く名作と、目の前の教室の混乱との落差も冗談になっています。静かな《素描の授業》と比べると、ステーンが「教える」という題材を、いくつもの方向から考えていたことが分かります。
出典・画像について
画像:Jan Steen《少年と少女の学校》/少年と少女の学校 — Jan Steen / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
全景の配布画像を比例縮小して使用。色補正や作品内容の切り取りはしていません。
間違いを見つけたら、教えてください →実物を見に行く
まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。