1670年頃
43〜45歳頃

少年と少女の学校

画家 ヤン・ステーン →
A School for Boys and Girls / スコットランド国立美術館
フクロウに眼鏡を差し出す子。騒がしい教室には、学ぶことへの皮肉がある。

何が描かれているか

教室には大勢の子どもが集まっていますが、皆が勉強しているようには見えません。あちこちで別のことが起き、大人たちも、その騒ぎに気付いていないようです。整然とした授業を期待すると、どこから見ればよいか迷ってしまいます。

作品の見どころ

右にはフクロウがいて、男の子が眼鏡を差し出しています。これは「見ようとしないフクロウに、眼鏡や明かりが何の役に立つか」ということわざを踏まえたものです。館は、学ぶ気のない子どもだけでなく、教える大人にも当てはまる皮肉としています。

制作背景

構図こうずは、古代の学者が集まるラファエロの《アテネの学堂》を緩やかに下敷きにしています。知の理想を描く名作と、目の前の教室の混乱との落差も冗談になっています。静かな《素描そびょうの授業》と比べると、ステーンが「教える」という題材を、いくつもの方向から考えていたことが分かります。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
スコットランド国立美術館
目録番号
NG 2421

出典・画像について

画像:Jan Steen《少年と少女の学校》/少年と少女の学校 — Jan Steen / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-18 確認)
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