宿屋の前でスキットルズをする人々
画家 ヤン・ステーン →Skittle Players outside an Inn / ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
球を放つ一瞬。夕方の光の中で、見守る人の性格まで見えてくる。
何が描かれているか
宿屋の前で、男が身体を大きく傾け、立てたピンへ向けて球を放とうとしています。遊びは、ボウリングに似たスキットルズです。近くの男たちは熱心に見守り、松葉杖を脇にした少年も、まっすぐ立って成り行きを追っています。
作品の見どころ
前かがみになる人と、肩の力を抜いて酒器を持つ人では、同じ遊びへの関わり方が違います。細かな顔の描き込みだけに頼らず、姿勢で人柄を見せています。長い影の落ちる地面、白い襟やシャツ、木の葉に散る光も、夕方の戸外の気持ちよさを伝えます。
制作背景
看板から、宿は「白鳥亭」と考えられています。室内の混乱を描く代表作と比べると、空と木立が大きく、遊ぶ人々を風景が包んでいます。ステーンを騒がしい家庭の画家としてだけ見ると、見落としてしまう明るさのある作品です。
出典・画像について
画像:Jan Steen《宿屋の前でスキットルズをする人々》/宿屋の前でスキットルズをする人々 — Jan Steen / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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