おそらく1660〜63年
33〜38歳頃

宿屋の前でスキットルズをする人々

画家 ヤン・ステーン →
Skittle Players outside an Inn / ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
球を放つ一瞬。夕方の光の中で、見守る人の性格まで見えてくる。

何が描かれているか

宿屋の前で、男が身体を大きく傾かしけ、立てたピンへ向けて球を放とうとしています。遊びは、ボウリングに似たスキットルズです。近くの男たちは熱心に見守り、松葉杖を脇にした少年も、まっすぐ立って成り行きを追っています。

作品の見どころ

前かがみになる人と、肩の力を抜いて酒器を持つ人では、同じ遊びへの関わり方が違います。細かな顔の描き込みだけに頼らず、姿勢で人柄を見せています。長い影の落ちる地面、白い襟やシャツ、木の葉に散る光も、夕方の戸外の気持ちよさを伝えます。

制作背景

看板から、宿は「白鳥亭」と考えられています。室内の混乱を描く代表作と比べると、空と木立が大きく、遊ぶ人々を風景が包んでいます。ステーンを騒がしい家庭の画家としてだけ見ると、見落としてしまう明るさのある作品です。

作品情報

材質・技法
板(おそらくオーク)に油彩ゆさい
所蔵
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
目録番号
NG2560

出典・画像について

画像:Jan Steen《宿屋の前でスキットルズをする人々》/宿屋の前でスキットルズをする人々 — Jan Steen / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-18 確認)
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