1889年1月
35歳

ひまわり(アムステルダム)

画家 フィンセント・ファン・ゴッホ
Sunflowers / ファン・ゴッホ美術館
「3つの黄色、それ以外は何もない」。黄色ひとつでどこまでやれるかの実験である。段階を細かく分ければ、同じ色でも画面は単調にならない。加えてこれは、ゴッホ自身の手による写しでもある。ゴーギャンにひまわりを一枚ほしいと頼まれ、渡すのを渋った彼は、代わりに二枚を自分で写した。ゴーギャンはその出来を「まったくフィンセントそのものだ」と言った。

何が描かれているか

黄色い壁を背に、黄色い花瓶へひまわりがしてある。画面のほとんどが、3種類の黄色だけでできている。
「3つの黄色、それ以外は何もない」。ゴッホはそう説明した。ひとつの色だけを使って、それでも言いたいことが弱まらない絵になる。それを見せるための試みである。

作品の見どころ

ひとつの色でどこまでやれるか。この絵はその実験である。黄色を何段階にも使い分け、単調にならない画面を作った。
ひまわりの絵は彼にとって特別な意味を持っていた。「感謝」を伝えるものだ、と本人が書いている。1888年に描いた4点のうち、ミュンヘン版とロンドン版の2点は、しばらく一緒に暮らすことになった友人の画家ポール・ゴーギャンの部屋に掛けられた。ゴーギャンはそれを見て「まったくフィンセントそのものだ」と評している。褒め言葉である。

制作背景

1889年1月、35歳。アルルの「黄色い家」で描かれた。
ゴッホが花瓶のひまわりを大きな画面で描いたのは、アルルにいた1888年から1889年にかけてである。同じ主題を繰り返し描き、そのたびに黄色の使い方を変えていった。この絵はその最後の段階に来る。

作品情報

寸法
95 × 73 cm
材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
ファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)
目録
s0031V1962(F0458・JH1667)

出典・画像について

画像:フィンセント・ファン・ゴッホひまわり(アムステルダム)》/Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)/Google Arts & Culture/Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark / 忠実な複製画像の再利用について(画像情報:2026-09-09 確認)
Public Domain表示の忠実な複製画像を使用しています。美術館から商用許諾を取得したものではなく、法域や出典元の利用条件の適用には留保があります。取得画像の全体を縮小・再圧縮しています。
間違いを見つけたら、教えてください →