1725〜1729年
31歳前後(概算)

ウェルケラエの戦い

画家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ →
The Battle of Vercellae / メトロポリタン美術館、ニューヨーク
馬、槍、旗、倒れた身体が、ひとつの大きな波のように重なります。古代ローマの戦いは、ヴェネツィアの宮殿を飾る壮大な歴史劇になりました。

何が描かれているか

騎馬の兵士たちが刃を交え、その下では人や馬が折り重なっています。赤い布をまとった騎手が背を見せ、向かい側の兵士は剣を高く掲げます。遠景にも旗と槍が続き、近くの激しい争いが、はるか奥の軍勢につながっています。

作品の見どころ

倒れた人物の上に馬の頭が重なり、さらに武器が振り上げられています。斜めに積み重なる身体のあいだを赤や白が走り、混み合う争いに動きの道筋が生まれます。上端と下端がまっすぐでない形にも注目してみましょう。一枚の四角い絵として見るだけでは気づきにくい、元の室内装飾との関係が残っています。

制作背景

ドルフィン家のヴェネツィアの宮殿のために、1725〜1729年に制作された十枚の歴史画の一つです。題材は、ローマ軍がゲルマン系の侵入者を破ったウェルケラエの戦い。美術館は、軍人や政治家を輩出した依頼主の家柄と、古代の勝利をたたえる大作の結びつきを指摘しています。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
メトロポリタン美術館、ニューヨーク
目録番号
65.183.3

出典・画像について

画像:Giovanni Battista Tiepolo《ウェルケラエの戦い》/ウェルケラエの戦い — Giovanni Battista Tiepolo / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / CC0 1.0
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