馬、槍、旗、倒れた身体が、ひとつの大きな波のように重なります。古代ローマの戦いは、ヴェネツィアの宮殿を飾る壮大な歴史劇になりました。
何が描かれているか
騎馬の兵士たちが刃を交え、その下では人や馬が折り重なっています。赤い布をまとった騎手が背を見せ、向かい側の兵士は剣を高く掲げます。遠景にも旗と槍が続き、近くの激しい争いが、はるか奥の軍勢につながっています。
作品の見どころ
倒れた人物の上に馬の頭が重なり、さらに武器が振り上げられています。斜めに積み重なる身体のあいだを赤や白が走り、混み合う争いに動きの道筋が生まれます。上端と下端がまっすぐでない形にも注目してみましょう。一枚の四角い絵として見るだけでは気づきにくい、元の室内装飾との関係が残っています。
制作背景
ドルフィン家のヴェネツィアの宮殿のために、1725〜1729年に制作された十枚の歴史画の一つです。題材は、ローマ軍がゲルマン系の侵入者を破ったウェルケラエの戦い。美術館は、軍人や政治家を輩出した依頼主の家柄と、古代の勝利をたたえる大作の結びつきを指摘しています。
出典・画像について
画像:Giovanni Battista Tiepolo《ウェルケラエの戦い》/ウェルケラエの戦い — Giovanni Battista Tiepolo / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / CC0 1.0
取得画像の全範囲を保持。追加の切り出し・色補正・拡大補間なし。縮小派生も同じ全範囲です。 表示では作品・支持体・枠の外側の撮影背景だけを輪郭に沿って透過しています。原画像の画素と色、作品の全場面は保持しています。
間違いを見つけたら、教えてください →実物を見に行く
まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。