豪華な料理よりも、たった一粒の真珠が勝負を決める。クレオパトラが手を動かす、その直前を大きな舞台のように描いています。
何が描かれているか
白い布をかけた食卓を、クレオパトラとアントニウスが挟んでいます。周囲には召使いや見物人、手前には犬もいます。高い柱と明るい空が奥へ続き、女王の小さな動作を、多くの人物が取り囲む構成です。
作品の見どころ
食卓では、女王の手と杯に目が留まります。そこから周囲へ目を向けると、柱の間隔や床の模様、左右の人物が、大きな舞台の枠をつくっています。中央の動作は小さくても、華やかな衣装やしぐさが、そこへ視線を戻してくれる。大勢の人物が、一つの見せ場を引き立てています。
制作背景
プリニウスに伝わる、女王が真珠を酢に溶かし、アントニウスとの贅沢な宴の賭けに勝ったという話が題材です。1743〜1744年の油彩で、現在はメルボルンにあります。のちのラビア宮殿の壁画と同じ話を扱いますが、これは別の大きなカンヴァス作品です。建物と衣装には、古代を舞台にした画家の想像が広がっています。
出典・画像について
画像:Giovanni Battista Tiepolo《クレオパトラの饗宴》/クレオパトラの饗宴 — Giovanni Battista Tiepolo / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
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