1743〜1744年
47歳前後(概算)

クレオパトラの饗宴

画家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ →
The Banquet of Cleopatra / ヴィクトリア国立美術館、メルボルン
豪華な料理よりも、たった一粒の真珠が勝負を決める。クレオパトラが手を動かす、その直前を大きな舞台のように描いています。

何が描かれているか

白い布をかけた食卓を、クレオパトラとアントニウスが挟んでいます。周囲には召使いや見物人、手前には犬もいます。高い柱と明るい空が奥へ続き、女王の小さな動作を、多くの人物が取り囲む構成です。

作品の見どころ

食卓では、女王の手と杯に目が留まります。そこから周囲へ目を向けると、柱の間隔や床の模様、左右の人物が、大きな舞台の枠をつくっています。中央の動作は小さくても、華やかな衣装やしぐさが、そこへ視線を戻してくれる。大勢の人物が、一つの見せ場を引き立てています。

制作背景

プリニウスに伝わる、女王が真珠を酢に溶かし、アントニウスとの贅沢な宴の賭けに勝ったという話が題材です。1743〜1744年の油彩ゆさいで、現在はメルボルンにあります。のちのラビア宮殿の壁画と同じ話を扱いますが、これは別の大きなカンヴァス作品です。建物と衣装には、古代を舞台にした画家の想像が広がっています。

作品情報

材質・技法
油彩・カンヴァス
所蔵
ヴィクトリア国立美術館、メルボルン
目録番号
103-4

出典・画像について

画像:Giovanni Battista Tiepolo《クレオパトラの饗宴》/クレオパトラの饗宴 — Giovanni Battista Tiepolo / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-21 確認)
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