1757年
61歳前後(概算)

イフィゲネイアの犠牲

画家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ →
The Sacrifice of Iphigenia / ヴィッラ・ヴァルマラーナ・アイ・ナーニ、ヴィチェンツァ
犠牲になるはずの娘のそばへ、雲に乗って鹿が運ばれてくる。悲劇が変わる一瞬を、室内の建築まで巻き込んで描いています。

何が描かれているか

柱のあいだの祭壇にイフィゲネイアが置かれ、祭司や兵士たちが取り囲んでいます。右端では赤い衣の父アガメムノンが顔を覆います。左の雲には、小さな翼のある子どもたちと鹿が現れ、中央の出来事へ近づいています。

作品の見どころ

娘を囲む人々と、顔を隠す父のあいだを、一本の柱が隔てています。少し離れると、出来事は建築の向こう側で進むようです。近づけば、人物の手や顔が目を引きます。物語を区切る描かれた柱が、実際の部屋とその場面をつなぐ入口にもなっています。

制作背景

1757年、ヴィッラ・ヴァルマラーナの主屋を飾った壁画です。館の案内は、女神ディアナが鹿を身代わりとして送り、娘が救われる物語を説明しています。天井にも女神や風の神が描かれ、別の壁には出航する艦隊が続きます。父ティエポロ、息子ジャンドメニコ、建築画家コロンナらの仕事を、一室ごとにつながる装飾として見ることができます。

作品情報

材質・技法
フレスコ
所蔵
ヴィッラ・ヴァルマラーナ・アイ・ナーニ、ヴィチェンツァ

出典・画像について

画像:Giovanni Battista Tiepolo《イフィゲネイアの犠牲》/イフィゲネイアの犠牲 — Giovanni Battista Tiepolo / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-21 確認)
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