犠牲になるはずの娘のそばへ、雲に乗って鹿が運ばれてくる。悲劇が変わる一瞬を、室内の建築まで巻き込んで描いています。
何が描かれているか
柱のあいだの祭壇にイフィゲネイアが置かれ、祭司や兵士たちが取り囲んでいます。右端では赤い衣の父アガメムノンが顔を覆います。左の雲には、小さな翼のある子どもたちと鹿が現れ、中央の出来事へ近づいています。
作品の見どころ
娘を囲む人々と、顔を隠す父のあいだを、一本の柱が隔てています。少し離れると、出来事は建築の向こう側で進むようです。近づけば、人物の手や顔が目を引きます。物語を区切る描かれた柱が、実際の部屋とその場面をつなぐ入口にもなっています。
制作背景
1757年、ヴィッラ・ヴァルマラーナの主屋を飾った壁画です。館の案内は、女神ディアナが鹿を身代わりとして送り、娘が救われる物語を説明しています。天井にも女神や風の神が描かれ、別の壁には出航する艦隊が続きます。父ティエポロ、息子ジャンドメニコ、建築画家コロンナらの仕事を、一室ごとにつながる装飾として見ることができます。
作品情報
所蔵
ヴィッラ・ヴァルマラーナ・アイ・ナーニ、ヴィチェンツァ
出典・画像について
画像:Giovanni Battista Tiepolo《イフィゲネイアの犠牲》/イフィゲネイアの犠牲 — Giovanni Battista Tiepolo / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
取得画像の全範囲を保持。追加の切り出し・色補正・拡大補間なし。縮小派生も同じ全範囲です。作品が置かれた建築・装飾を含む写真です。
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