1752年
56歳前後(概算)

惑星と大陸の寓意

画家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ →
Allegory of the Planets and Continents / メトロポリタン美術館、ニューヨーク
天井全体をどう空へ変えるか。その大きな構想が、まだカンヴァスの上で考えられています。周囲の濃い人物から、明るい空へと目が吸い上げられます。

何が描かれているか

四辺に人や動物、建築のような形が集まり、その内側に雲と明るい空が広がっています。太陽神アポロンと周囲の神々は惑星に、外周の人物たちは大陸に結びつけられています。人物は一方向にそろわず、それぞれ別の縁から中心へ向かっています。

作品の見どころ

一つの向きから眺めると、逆さまや横向きの人物が目につきます。けれど天井に置かれれば、四方から見上げる人に、それぞれの正面があるはずです。暗い縁から明るい中央へ目を向けると、平面の模様が、頭上へ開く空間に変わるようです。完成作への準備でありながら、この油彩ゆさいだけでも視線が大きく動きます。

制作背景

1752年4月、ティエポロがヴュルツブルクの領主司教へ示した、大階段の天井画のための構想です。四大陸を人物で表す組み立ては、当時のヨーロッパから世界を眺める考え方を反映しています。実際の天井画と比べると、建物の広さや階段の位置に合わせて、構図こうずがさらに展開されたことが分かります。

作品情報

材質・技法
油彩・カンヴァス
所蔵
メトロポリタン美術館、ニューヨーク
目録番号
1977.1.3

出典・画像について

画像:Giovanni Battista Tiepolo《惑星と大陸の寓意》/惑星と大陸の寓意 — Giovanni Battista Tiepolo / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / CC0 1.0
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