聖書の登場人物に、画家の家族の顔が重なる。そんな読み方も伝わる、ウディネの壁画です。身近な会話のような場面を、華やかな飾りが囲んでいます。
何が描かれているか
青紫の衣を着たラケルが腰を下ろし、白いひげの老人がその前で身をかがめています。そばには子どもや女性たちが集まり、奥には天幕や木々が見えます。題名は、父の探す偶像をラケルが隠すという聖書の物語に由来します。
作品の見どころ
曲がった老人の背中と、座るラケルの顔が、言葉を交わすような近さで向き合っています。その背後には明るい空が広がり、外周の曲線的な装飾まで眺めると、景色が壁の向こうへ続くようです。身近に感じられるしぐさが、華やかな室内装飾の中に自然に収まっています。
制作背景
ウディネの総大司教宮殿を飾った、1720年代後半の仕事です。教区美術館は、ヤコブに画家自身、ラケルに妻チェチーリア、子どもに息子ジャンドメニコの顔を重ねて説明しています。聖書の物語に家族の面影を見る、同館の読み方です。回廊の装飾には、建築を描く専門家メンゴッツィ・コロンナらも参加しました。
出典・画像について
画像:Giovanni Battista Tiepolo《偶像を隠すラケル》/偶像を隠すラケル — Giovanni Battista Tiepolo / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
取得画像の全範囲を保持。追加の切り出し・色補正・拡大補間なし。縮小派生も同じ全範囲です。作品が置かれた建築・装飾を含む写真です。
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