1740〜1746年頃
47歳前後(概算)

魔法の盾から顔をそむけるリナルド

画家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ →
Rinaldo Turning in Shame from the Magic Shield / ナショナル・ギャラリー、ロンドン
盾に映った自分を見て、恋の魔法から覚める。物語の大きな転換が、うつむく顔とわずかな身のよじれに込められています。

何が描かれているか

金色の鎧を着たリナルドが、首を傾かしけ、腕を上げています。その背後には兜をつけた仲間たちと盾が見えます。細長い絵の下方では、白い布と雲のような形が広がり、上には淡い空が抜けています。

作品の見どころ

足から腰、肩、顔へとたどると、身体の向きが少しずつ変わっています。まっすぐ立つように見えて、視線も身体も一方向にはそろいません。そのよじれが、狭い幅の中にリナルドのためらいを感じさせます。室内を飾るための細長い形が、心の動きを見せる形にもなっています。

制作背景

タッソの叙事詩『解放されたエルサレム』が題材です。魔女アルミーダに魅せられた騎士は、仲間の示す魔法の盾によって現実へ戻ります。この作品は1740年代、ヴェネツィアのコルナーロ宮殿の一室を飾った四枚の連作れんさくに含まれ、ドイツにある別のリナルド連作とは異なるものです。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
ナショナル・ギャラリー、ロンドン
目録番号
NG6303

出典・画像について

画像:Giovanni Battista Tiepolo《魔法の盾から顔をそむけるリナルド》/魔法の盾から顔をそむけるリナルド — Giovanni Battista Tiepolo / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-21 確認)
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