盾に映った自分を見て、恋の魔法から覚める。物語の大きな転換が、うつむく顔とわずかな身のよじれに込められています。
何が描かれているか
金色の鎧を着たリナルドが、首を傾け、腕を上げています。その背後には兜をつけた仲間たちと盾が見えます。細長い絵の下方では、白い布と雲のような形が広がり、上には淡い空が抜けています。
作品の見どころ
足から腰、肩、顔へとたどると、身体の向きが少しずつ変わっています。まっすぐ立つように見えて、視線も身体も一方向にはそろいません。そのよじれが、狭い幅の中にリナルドのためらいを感じさせます。室内を飾るための細長い形が、心の動きを見せる形にもなっています。
制作背景
タッソの叙事詩『解放されたエルサレム』が題材です。魔女アルミーダに魅せられた騎士は、仲間の示す魔法の盾によって現実へ戻ります。この作品は1740年代、ヴェネツィアのコルナーロ宮殿の一室を飾った四枚の連作に含まれ、ドイツにある別のリナルド連作とは異なるものです。
出典・画像について
画像:Giovanni Battista Tiepolo《魔法の盾から顔をそむけるリナルド》/魔法の盾から顔をそむけるリナルド — Giovanni Battista Tiepolo / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
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