1740年頃(様式による推定)
44歳前後(概算)

座る河神、櫂を持つニンフとプット

画家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ →
Seated River God, Nymph with an Oar, and Putto / メトロポリタン美術館、ニューヨーク
一組の人物の形を、別の宮殿でも使う。薄い褐色かっしょくの素描そびょうには、大きな壁画を支えた「形の蓄え」が残っています。

何が描かれているか

ひげをたくわえた河の神が横たわるように座り、その後ろからニンフが櫂を持ち上げています。小さな翼のある子どももそばにいます。衣や身体は褐色の線と淡い影で描かれ、紙の白さが、腕や脚に当たる光として残されています。

作品の見どころ

人物が重なる部分には濃い影があり、明るい腕や脚の輪郭りんかくは、線が途切れそうなほど軽く描かれています。その濃淡だけで、座る高さも身体の向きも、互いを支える位置も伝わってきます。大きな壁画に描き直す前に、人物をどう組み合わせるか試しているような面白さがあります。

制作背景

美術館の研究解説は、この素描を1740年頃の関連作れんさく群と結びつけています。同じ人物の組み合わせは、ミラノのクレリチ宮殿と、十年以上後のヴュルツブルク宮殿・皇帝の間にも使われました。ただ一つの完成作へ向かう下絵というより、工房で応用できる人物配置として保管されたらしい、と説明されています。

作品情報

材質・技法
ペン・褐色インク、淡い黄褐色と濃褐色の淡彩、黒チョーク
所蔵
メトロポリタン美術館、ニューヨーク
目録番号
37.165.32

出典・画像について

画像:Giovanni Battista Tiepolo《座る河神、櫂を持つニンフとプット》/座る河神、櫂を持つニンフとプット — Giovanni Battista Tiepolo / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / CC0 1.0
画像の出典 / CC0 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-21 確認)
取得画像の全範囲を保持。追加の切り出し・色補正・拡大補間なし。縮小派生も同じ全範囲です。紙面全体を保持。紙の余白を透過したり切り取ったりしていません。
間違いを見つけたら、教えてください →

実物を見に行く

まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →
展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。