天井を見上げると、階段が頭上へ伸び、足がこちらへ突き出してくる。ティエポロは、教会の天井そのものを物語の舞台へ変えました。
何が描かれているか
高い階段と雲のあいだに聖母マリアが現れ、聖ドミニコと多くの人々が集まっています。上方には天使が飛び、下方では身体をひねる人物たちが重なります。細長い天井の一区画に、地上から天上までの大きな隔たりが描かれています。
作品の見どころ
足の裏、膝、衣の裏側。下から見上げるこの絵には、正面からの人物画では目立たない部分が大きく現れます。階段も下からの角度で縮められ、はるか頭上へ続くようです。身体や建築には迫力がありますが、それを包むのは薄い青と明るい雲。初期の重い暗がりから、軽やかな色の広がりへと描き方が変わっています。
制作背景
1737〜1739年、ヴェネツィアのジェズアーティ聖堂の天井に描かれたフレスコです。主題は聖母と聖ドミニコを通じたロザリオの授与。教会を案内するChorusは、ヴェロネーゼに学んだ淡い色彩と、強く短縮された階段の遠近法を、この仕事の特徴として説明しています。
作品情報
所蔵
サンタ・マリア・デル・ロザーリオ聖堂(ジェズアーティ)、ヴェネツィア
出典・画像について
画像:Giovanni Battista Tiepolo《ロザリオの授与》/ロザリオの授与 — Giovanni Battista Tiepolo / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
取得画像の全範囲を保持。追加の切り出し・色補正・拡大補間なし。縮小派生も同じ全範囲です。作品が置かれた建築・装飾を含む写真です。
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