1754〜1758年頃
60歳前後(概算)

ウェヌスと時の寓意

画家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ →
An Allegory with Venus and Time / ナショナル・ギャラリー、ロンドン
大きな翼のある老人が、赤ん坊をそっと抱いている。愛の女神と「時」を描くこの絵は、誰かの誕生を祝うためのものだったのかもしれません。

何が描かれているか

雲に座るウェヌスが、翼のある老人に抱かれた子どもへ手を伸ばしています。上では女たちが花をまき、下には矢を抱えた小さなクピド。老人の腰には砂時計があり、そばには鎌かまが置かれています。

作品の見どころ

ウェヌスの白い肌と桃色の布に対し、老人の肌は褐色かっしょくで、腰の布は鮮やかな青です。対照的な二人をつないでいるのが、腕に抱かれた子ども。神話の大きな人物像にも、赤ん坊を気づかうような親しさが生まれています。足や雲の裏側が見えるのは、この絵がもともと、下から遠く見上げるためのものだった手がかりです。

制作背景

1754〜1758年頃、コンタリーニ家の宮殿の天井を飾った油彩ゆさいです。老人は時の擬人像で、砂時計が時の流れを示します。ナショナル・ギャラリーは、跡継ぎの誕生を祝う注文だった可能性を示していますが、子どもの正体は確定していません。寓意を解きながらも、特定の赤ん坊の肖像と断定せずに見られます。

作品情報

材質・技法
油彩・カンヴァス
所蔵
ナショナル・ギャラリー、ロンドン
目録番号
NG6387

出典・画像について

画像:Giovanni Battista Tiepolo《ウェヌスと時の寓意》/ウェヌスと時の寓意 — Giovanni Battista Tiepolo / Sailko / CC BY 3.0
画像の出典 / CC BY 3.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-21 確認)
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