階段を上るあいだに、見える人物も空の広がりも変わる。ティエポロの代表作は、一か所に立って眺めるだけでは捉えきれない天井画です。
何が描かれているか
大階段の頭上に、アポロンと古代の神々が浮かぶ明るい空が広がります。その周囲には、人、動物、さまざまな道具を伴う大陸の寓意像が集まっています。写真では実際の手すりや天井の縁も見え、描かれた空間と建物が接していることが分かります。
作品の見どころ
外周では、人物が実際の建築の縁に立ち、腰を下ろしているように見えます。中央へ近づくほど足場はなくなり、雲と光が広がります。油彩の構想画と写真を見比べると、歩く人の視点と建物の形に絵を合わせる仕事が、単に平面を大きくすることとは違うと感じられます。
制作背景
1752〜1753年、バルタザール・ノイマンの設計した大階段の天井に描かれました。宮殿の案内によれば、広さは約600平方メートル。メトロポリタン美術館の研究は、階段を上り、領主司教との謁見へ向かう人の動きに合わせて、複数の視点が組み込まれていると説明しています。壮大な空には、宮廷の権威をたたえる役割もありました。
出典・画像について
画像:Giovanni Battista Tiepolo《アポロンと四大陸(ヴュルツブルク宮殿の天井画)》/アポロンと四大陸(ヴュルツブルク宮殿の天井画) — Giovanni Battista Tiepolo / Wikimedia Commons(忠実な二次元複製) / Public Domain Mark 1.0
取得画像の全範囲を保持。追加の切り出し・色補正・拡大補間なし。縮小派生も同じ全範囲です。作品が置かれた建築・装飾を含む写真です。大階段から見上げた現地写真です。天井の形は撮影位置による遠近を含みます。
間違いを見つけたら、教えてください →実物を見に行く
まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。