1842年
67歳頃

青いリギ山―日の出

画家 J・M・W・ターナー →
The Blue Rigi, Sunrise / テート
夜の青が、日の出の淡い黄色へ変わる瞬間。遠い山と手前の小さな生き物を、一枚の水彩の中で見比べられます。

何が描かれているか

静かな湖の向こうに、青い大きな山が広がっている。山の形は水面にも淡く映り、空は薄い黄色から青へ移る。右には小舟、空には鳥が見え、手前の水辺には人と犬の小さな姿がある。
題名のリギはスイスの山で、湖はルツェルン湖だ。山を輪郭りんかくだけで捉えず、その周りの空と水の色まで眺めると、日の出の空気に包まれた景色として見えてくる。

作品の見どころ

青い山と黄色い空の境目は、硬い線で切り分けられていない。色が淡く重なることで、山の大きさを感じながらも、霧や遠さが伝わる。水面の反射も、山をもう一度はっきり写すというより、色の広がりになっている。
手前の鳥や犬の姿を見つけた後、遠くの山へ目を戻してみよう。小さく動くものと、広く静かなものが同じ画面にある。薄い水彩の中でも、黒い小さな形が眺めの目印を作る。

制作背景

テートは1842年の水彩と記録している。紙の大きさは縦29.7、横45センチで、晩年のスイスの風景を扱う一点だ。
同じ山を描いた赤いリギ、暗いリギと比べると、山の主題を変えずに、光と色の違いを表せることが分かる。青い山は単独で描かれるだけでなく、空や水との色の釣り合いの中に置かれている。

作品情報

材質・技法
紙に水彩
所蔵
テート
目録番号
T12336
寸法
29.7 × 45 cm(高さ×幅)

出典・画像について

画像:J. M. W. Turner《青いリギ山―日の出》/J. M. W. Turner / Tate / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-10-01 確認)
忠実な二次元複製の扱いは国・地域で異なる。テート由来画像には英国での写真の権利主張がある。取得画像の全景と四辺を保持。紙の地、描かれた枠線、文字、署名を残す。長辺2400px以内に等比縮小(拡大なし)。色補正・生成AI処理なし。
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