1796年出品
21歳頃

海上の漁師たち

画家 J・M・W・ターナー →
Fishermen at Sea / テート
船の小さな灯とも火と、広い海を照らす月。二つの光を対比させた、1796年に出品された初期の海景画です。

何が描かれているか

夜の海で、漁師たちの乗る小舟が波の間に浮かんでいる。雲の切れ間から月がのぞき、その光が海面を淡く照らす。舟の中には小さな橙色の灯火があり、遠くの岩と右側の舟は暗い影になっている。
舟だけを見てから、月、雲、波へ目を広げてみよう。人の働く狭い場所を、はるかに大きな海と空が囲んでいることに気づく。

作品の見どころ

月の光は冷たく広がり、灯火は暖かく小さく集まる。光の色と届く範囲を変えることで、同じ夜の中に異なる明るさが生まれている。船の輪郭りんかくを見つけると、暗い海の中に人の居場所が現れる。
波の縁には白や緑が入り、手前で大きく曲がっている。画面全体を明るくせず、波や人物の一部だけを照らすため、見えない場所にも海が続くように感じられる。

制作背景

本作は1796年、英国の美術団体ロイヤル・アカデミーの展覧会に出品された。カンヴァスに油彩ゆさいで描かれている。
テートは、当時流行した夜景画との関係や、オランダの画家レンブラントの明暗表現を踏まえた作品として説明している。若いターナーが、油彩で光を描く技術を示した一点と見ることができる。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
テート
目録番号
T01585
寸法
91.4 × 122.2 cm(高さ×幅)

出典・画像について

出典:テート:Fishermen at Sea(2026-10-01 確認)
画像:J. M. W. Turner《海上の漁師たち》/J. M. W. Turner / Tate・Google Arts & Culture / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-10-01 確認)
忠実な二次元複製の扱いは国・地域で異なる。テート由来画像には英国での写真の権利主張がある。取得画像の全景と四辺を保持。紙の地、描かれた枠線、文字、署名を残す。長辺2400px以内に等比縮小(拡大なし)。色補正・生成AI処理なし。
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