1628年
29歳頃

法悦の聖アウグスティヌス

画家 アンソニー・ヴァン・ダイク →
Saint Augustine in Ecstasy / アントウェルペン王立美術館(KMSKA)
重い衣を着た人物の体を、天使たちが支えています。目で追うのは、地上から雲の上へと続くまなざし。肖像画家として知られる人が、大きな祭壇画さいだんがでつくった動きです。

何が描かれているか

哲学者で教父の聖アウグスティヌスが、神の幻を仰ぐ場面です。天使が両側から体を支え、左には母モニカ、右下にはこの絵の寄進者が描かれています。

作品の見どころ

下の人物の視線や指先をたどると、雲の上の明るい世界へ導かれます。大きな黒い衣が地上の重さを感じさせる一方、金色の光と飛び回る天使たちは、その重さから離れていくように見えます。

制作背景

イタリアから戻った後、アントウェルペンのアウグスティヌス会の教会のために描かれた祭壇画です。同じ教会には、ルーベンスとヨルダーンスも祭壇画を制作しました。ここに掲載するのは、小型の下絵ではなく、大きな完成作です。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
アントウェルペン王立美術館(KMSKA)
目録番号
IB003
掲載する作品
大きな完成作。小型の板絵の下絵(目録番号5145)とは別です。

出典・画像について

画像:Anthony van Dyck《法悦の聖アウグスティヌス》/法悦の聖アウグスティヌス — Anthony van Dyck; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-17 確認)
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