大きく広がるドレスに対して、手は力が抜けて見えます。立派に見せることと、くつろいだ人に見せること。その両方を一枚に収めた肖像です。
何が描かれているか
ジェノヴァのバルビ家の女性として知られる肖像です。ただし、所蔵館は個人名までは確定していません。緑と金のドレスが大きく広がり、椅子はその下へほとんど隠れています。
作品の見どころ
服の模様を追ったあとで、手へ目を戻してみてください。片手は上を向いてゆるやかに曲がり、もう一方には扇が下がっています。重い衣装の中にも、体を預けた人の柔らかさが残っています。
制作背景
イタリア滞在中のヴァン・ダイクは、裕福なジェノヴァの人々から肖像を注文されました。ナショナル・ギャラリーは、この絵がルーベンスの壮麗な肖像画を受け継ぎながら、より親しみのある姿へ変えたことを指摘しています。
作品情報
人物の同定
バルビ家の女性とされますが、正確な個人名は確定していません。
出典・画像について
画像:Anthony van Dyck《バルビ侯爵夫人の肖像》/バルビ侯爵夫人の肖像 — Anthony van Dyck; Museum Open Access / Wikimedia Commons / CC0 1.0
採用した配布画像の全景を使用。比例縮小のみで、拡大や色補正はしていません。
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