1623年
24歳頃

エレナ・グリマルディ・カッターネオ侯爵夫人

画家 アンソニー・ヴァン・ダイク →
Marchesa Elena Grimaldi Cattaneo / ナショナル・ギャラリー(ワシントン)
黒いドレスの上に、赤い日傘が大きく開いています。顔を飾るだけでなく、立つ場所や周囲の人まで使って、一人の女性の存在を大きく見せた絵です。

何が描かれているか

ジェノヴァの貴族エレナ・グリマルディ・カッターネオの全身像です。柱の並ぶテラスに、黒いドレスを着た彼女が立ち、後ろの従者が赤い日傘を差しかけています。

作品の見どころ

こちらは少し低い位置から、彼女を見上げるようになります。高く伸びる柱と広がる日傘、下へ続くドレスが、縦長の絵をいっぱいに使います。黒一色に見える衣装の中の小さな赤や白も、顔と手の存在を引き立てています。

制作背景

ヴァン・ダイクは、ジェノヴァで以前にルーベンスが描いた貴族の肖像を知りました。この絵ではその壮麗さを受けつつ、歩み出すような姿を与えています。のちのイギリス宮廷の肖像へつながる、重要なイタリア時代の仕事です。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
ナショナル・ギャラリー(ワシントン)
目録番号
1942.9.92

出典・画像について

画像:Anthony van Dyck《エレナ・グリマルディ・カッターネオ侯爵夫人》/エレナ・グリマルディ・カッターネオ侯爵夫人 — Anthony van Dyck; Museum Open Access / Wikimedia Commons / CC0 1.0
画像の出典 / CC0 1.0 / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-17 確認)
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