エレナ・グリマルディ・カッターネオ侯爵夫人
画家 アンソニー・ヴァン・ダイク →Marchesa Elena Grimaldi Cattaneo / ナショナル・ギャラリー(ワシントン)
黒いドレスの上に、赤い日傘が大きく開いています。顔を飾るだけでなく、立つ場所や周囲の人まで使って、一人の女性の存在を大きく見せた絵です。
何が描かれているか
ジェノヴァの貴族エレナ・グリマルディ・カッターネオの全身像です。柱の並ぶテラスに、黒いドレスを着た彼女が立ち、後ろの従者が赤い日傘を差しかけています。
作品の見どころ
こちらは少し低い位置から、彼女を見上げるようになります。高く伸びる柱と広がる日傘、下へ続くドレスが、縦長の絵をいっぱいに使います。黒一色に見える衣装の中の小さな赤や白も、顔と手の存在を引き立てています。
制作背景
ヴァン・ダイクは、ジェノヴァで以前にルーベンスが描いた貴族の肖像を知りました。この絵ではその壮麗さを受けつつ、歩み出すような姿を与えています。のちのイギリス宮廷の肖像へつながる、重要なイタリア時代の仕事です。
出典・画像について
画像:Anthony van Dyck《エレナ・グリマルディ・カッターネオ侯爵夫人》/エレナ・グリマルディ・カッターネオ侯爵夫人 — Anthony van Dyck; Museum Open Access / Wikimedia Commons / CC0 1.0
採用した配布画像の全景を使用。比例縮小のみで、拡大や色補正はしていません。
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