1629年
30歳頃

リナルドとアルミーダ

画家 アンソニー・ヴァン・ダイク →
Rinaldo and Armida / ボルティモア美術館
鎧を着た騎士は眠り、女性が花冠を手に近づいています。戦いから遠ざかった体と、風にふくらむ赤い布。詩の物語を、色と身ぶりで味わう一枚です。

何が描かれているか

タッソの長編詩『解放されたエルサレム』に登場する、騎士リナルドと魔女アルミーダの物語です。眠る騎士へ、アルミーダが花冠を手に身をかがめています。

作品の見どころ

赤い布が大きくふくらみ、上空の子どもたちや水辺の女性の身ぶりが、その動きにつながります。対照的に、騎士の腕や脚は力を失って下へ落ちています。眠りの重さと、周囲の軽やかさが同時に見えてきます。

制作背景

ボルティモア美術館は、この1629年の作品を、イギリス王チャールズ1世のために注文された絵と紹介しています。宮廷の肖像画で成功する前から、ヴァン・ダイクは文学の物語でも王の関心に応えていました。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
ボルティモア美術館

出典・画像について

画像:Anthony van Dyck《リナルドとアルミーダ》/リナルドとアルミーダ — Anthony van Dyck; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-17 確認)
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