鎧を着た騎士は眠り、女性が花冠を手に近づいています。戦いから遠ざかった体と、風にふくらむ赤い布。詩の物語を、色と身ぶりで味わう一枚です。
何が描かれているか
タッソの長編詩『解放されたエルサレム』に登場する、騎士リナルドと魔女アルミーダの物語です。眠る騎士へ、アルミーダが花冠を手に身をかがめています。
作品の見どころ
赤い布が大きくふくらみ、上空の子どもたちや水辺の女性の身ぶりが、その動きにつながります。対照的に、騎士の腕や脚は力を失って下へ落ちています。眠りの重さと、周囲の軽やかさが同時に見えてきます。
制作背景
ボルティモア美術館は、この1629年の作品を、イギリス王チャールズ1世のために注文された絵と紹介しています。宮廷の肖像画で成功する前から、ヴァン・ダイクは文学の物語でも王の関心に応えていました。
出典・画像について
画像:Anthony van Dyck《リナルドとアルミーダ》/リナルドとアルミーダ — Anthony van Dyck; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
採用した配布画像の全景を使用。比例縮小のみで、拡大や色補正はしていません。
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