こちらを振り返る少年は、まだ十五歳ほどの画家自身です。のちに王侯の肖像画で名を上げる人の、早くも人を引きつけるまなざしに出会えます。
何が描かれているか
ヴァン・ダイクが十五歳頃に描いたとされる自画像です。大きな身ぶりも、画家を示す筆やパレットもなく、肩越しに振り返る顔だけでこちらの目を引きます。
作品の見どころ
髪の柔らかい赤茶色と、目の下や頬に置かれた明るい色を見てください。顔は細かく描かれていますが、黒い服は背景に溶けています。明暗の差で、顔を近く感じさせる小さな肖像です。
制作背景
ウィーン美術アカデミーの調査では、この自画像の下に、岩のある風景と人物を描いた別の絵が見つかりました。一枚の板が、若い画家の試行錯誤を重ねた場所でもあったのです。
出典・画像について
画像:Anthony van Dyck《若い頃の自画像》/若い頃の自画像 — Anthony van Dyck; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
採用した配布画像の全景を使用。比例縮小のみで、拡大や色補正はしていません。
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