1635〜36年(1636年6月以前)
36〜37歳頃

三つの角度からのチャールズ1世

画家 アンソニー・ヴァン・ダイク →
Charles I (1600–1649) in Three Positions / ロイヤル・コレクション(ウィンザー城)
同じ顔が三つ並んでいるのには、実用的な理由がありました。ローマにいる彫刻家へ、王の顔の立体的な形を知らせるための絵です。

何が描かれているか

チャールズ1世を、横顔、正面、斜め向きの三方向から描いた肖像です。同じ人物を重ねた空想の場面ではなく、一人の顔を別々の角度から確かめるための絵でした。

作品の見どころ

鼻や頬の輪郭りんかくだけでなく、髪の長さや襟の重なりも、向きを変えるたびに違って見えます。三つの服とレースを少しずつ変えたため、形を調べる資料でありながら、色や質感を見比べる楽しみもあります。

制作背景

この絵は、彫刻家ベルニーニが王の大理石胸像をつくるため、ローマへ送られました。王が絵をすぐ送ると伝えた1636年3月の手紙も残っています。離れた場所で肖像彫刻を注文するための、絵画による橋渡しです。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
ロイヤル・コレクション(ウィンザー城)
目録番号
RCIN 404420

出典・画像について

出典:ロイヤル・コレクション作品記録(2026-10-17 確認)
画像:Anthony van Dyck《三つの角度からのチャールズ1世》/三つの角度からのチャールズ1世 — Anthony van Dyck; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-17 確認)
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