1619年
20歳頃

東方三博士とうほうさんはかせの礼拝

画家 ディエゴ・ベラスケス
The Adoration of the Magi / プラド美術館(マドリード)
幼子おさなごを囲む人物を狭い画面へ近づけ、王の礼拝を手の届く距離に置く。家族をモデルにしたという説は、確定した人物同定ではない。

何が描かれているか

聖母マリアが幼子キリストを抱き、白いひげの王が正面からひざまずく。後ろには若い王、黒人の王、聖ヨセフが集まり、暗い空と地面の間に人物の身体が重なる。
幼子の白い布と聖母の赤い衣が画面の明るい中心になる。ひざまずく王の背、幼子へ伸びる手、立つ人物の顔が円を作り、遠い土地からの礼拝を近い家族の集まりのように見せる。

作品の見どころ

豪華な建築や大きな行列を描かず、人物を狭い場所へ寄せている。王冠は地面に置かれ、最も目立つのは地位を示す道具より、幼子と王の視線や手の距離である。
右側の人物は強い光から外れ、輪郭りんかくが暗がりへ溶ける。明るい中心と暗い周辺を大きく分ける方法は、初期のボデゴンにも通じるが、ここでは宗教物語の集中を作るために使われる。

制作背景

1619年の油彩ゆさい画で、プラド美術館がP001166として所蔵する。ベラスケスが王付き画家になる前、セビーリャで制作した宗教画の一つである。
聖母、幼子、王たちに、画家の妻フアナ、娘、ベラスケス本人、師で義父のパチェーコを見いだす説がある。ただし、これは所蔵館が紹介する解釈であり、登場人物の身元がすべて確定したわけではない。
家族をモデルにしたという説があります
登場人物を画家の妻、娘、本人、義父とみる説がありますが、確定した人物同定としては扱いません。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
プラド美術館
目録番号
P001166

出典・画像について

出典:プラド美術館 作品記録2026-09-10 確認)
画像:Diego Velázquez東方三博士の礼拝》/Diego Velázquez, 東方三博士の礼拝, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(画像情報:2026-09-10 確認)
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