1562〜1563年
34〜35歳頃

カナの婚礼

画家 パオロ・ヴェロネーゼ
The Wedding Feast at Cana / ルーヴル美術館
聖書の婚宴を16世紀の壮大な祝祭へ置き換え、静かなキリストを百人を超える人々の中央に残す。

何が描かれているか

石造りの壮大な中庭で婚宴が開かれ、百人を超える客、給仕、楽師が長い食卓を囲む。画面中央にはキリストと聖母マリアが静かに座り、頭の光輪で見分けられる。
手前の楽師は弦楽器を奏で、右では大きなつぼから酒が注がれる。上階の給仕、柱間の客、遠くの空まで人の活動が続き、水を葡萄酒へ変える奇跡は祝祭の中へ紛れている。

作品の見どころ

最も重要なキリストを大きくせず、建築の中心線と光輪で見つけさせる。周囲の騒がしさに対して、正面を向くキリストと聖母だけがほとんど動かず、時間の中心になる。
衣装、楽器、食器、動物を細かく追える一方、左右対称の階段と列柱が全体を支える。幅約9.94メートルの画面を、中央の縦軸と長い食卓で一つにまとめている。

制作背景

ヴェロネーゼは1562〜1563年、ヴェネツィアのサン・ジョルジョ・マッジョーレ修道院しゅうどういん食堂のために制作した。食事をする修道士しゅうどうしの正面で、描かれた婚宴が建築の続きに見えるよう設計された。
1797年、フランス軍によってヴェネツィアから運び出され、現在はルーヴルにある。画面の大きさ、元の食堂、移動の歴史を知ると、美術館の壁で見る現在の条件も作品史の一部だと分かる。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい、カンヴァス
所蔵
ルーヴル美術館
位置づけ
幅約9.94メートルの大画面に、聖書の奇跡と16世紀の豪華な婚宴を重ねた。元は修道院食堂の壁を占めた。

出典・画像について

出典:ルーヴル美術館 作品記録2026-09-22 確認)
画像:Paolo Veroneseカナの婚礼》/カナの婚礼 — Paolo Veronese / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-22 確認)
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