1824年
69歳頃

青いベルベットの服のベリー公爵夫人

画家 エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン →
The Duchess de Berry in a Blue Velvet Dress / 個人蔵
青いベルベットと風に舞う布が、帰国後の王族肖像を華やかに見せる。

何が描かれているか

青い服の女性が両腕を重ね、顔を少し横へ向ける。ベリー公爵夫人マリー・カロリーヌの肖像である。袖そでは大きく膨らみ、胸元には白と金の装飾が並ぶ。頭の宝石と耳飾りは、明るい肌の周囲で光る。肩から垂れた薄い布は、背景の空へ流れている。服の重み、布の軽さ、落ち着いた手の形を一緒に見ると、人物の装いに加え、風のある場面が作られていると分かる。

作品の見どころ

深い青の服には明るい筋が入り、柔らかな光沢が表される。一方、薄い布は向こうの色を透かすように見える。二つの素材の違いを目でたどり、その間にある手と腕へ戻ってみたい。風に動く布に対して手が静かに重なり、構図こうずに落ち着きを与えているように感じられる。空の明暗と横へ向く視線も、室内の胸像とは異なる広がりを生む。

制作背景

メトロポリタン美術館の展覧会図録は1824年の油彩ゆさい、個人蔵と記録し、同年のサロン出品も挙げる。サロンは当時の公的な展覧会である。図録は赤いベルベットの別版も紹介しており、ここでは青い服の版を掲載した。王妃の肖像で成功した画家の仕事が、帰国後の王政復古期にも続いたことをたどれる。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
個人蔵

出典・画像について

画像:Élisabeth Louise Vigée Le Brun《青いベルベットの服のベリー公爵夫人》/原撮影者未記載 / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-10-04 確認)
個別配布画像は原作品と忠実複製をPublic domainと表示しています。国・地域により扱いは異なります。色補正・生成処理・作品の切り取りなし。
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