ペゼ侯爵夫人とルージュ侯爵夫人、その子どもたち
画家 エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン →The Marquise de Pezay and the Marquise de Rougé with Her Sons / ワシントン・ナショナル・ギャラリー
二人の女性が並んで座り、二人の少年がその膝元に寄り添う。
何が描かれているか
二人の女性が並んで座り、二人の少年がその膝元に寄り添う。左の女性は友人へ手をかけ、右の女性は子どもを抱く。背景には石の手すりと木々があり、屋外の空気が人物を包む。家族だけの肖像ではなく、友人同士のつながりも描いた画面である。誰が誰に触れているかをたどると、四人の間の関係が分かる。
作品の見どころ
白や青、赤みのある衣装は人物ごとに異なり、なめらかな布と透ける布の質感も描き分けられる。子どもたちの体の高さが違うため、画面は単純な横一列にならない。左から右へ目を移すと、友人、母、子というつながりが重なる。華やかな服だけを見るより、手の位置と視線の向きに注目すると肖像の作り方が見えてくる。
制作背景
ワシントン・ナショナル・ギャラリーは1787年の油彩画、所蔵番号1964.11.1と記録する。同館によれば1787年のサロンで友情と母性愛を表す絵として受け取られた。画面にいる二人の女性は姉妹ではなく友人で、少年はルージュ侯爵夫人の息子たちである。この関係を知らずに見ると、似た顔立ちや近い身振りから家族だけの絵と誤解しやすい。
出典・画像について
画像:Élisabeth Louise Vigée Le Brun《ペゼ侯爵夫人とルージュ侯爵夫人、その子どもたち》/Wikimedia Commons / CC0
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