何が描かれているか
赤い衣の王妃が座り、三人の子どもに囲まれる。幼い子を膝に抱き、娘が肩に寄り添い、男の子は右側の揺りかごの幕に手をかける。大きな柱と重い布が宮廷の肖像らしい舞台を作る一方、子どもたちとの触れ合いが画面の中心にある。王妃を政治上の人物であると同時に、母として見せるための大きな絵だ。
作品の見どころ
赤いドレスと幕は強く目立つが、子どもたちの白い服や肌がその間に明るい場所を作る。王妃の腕から膝の子へ視線を動かすと、周囲の二人も見つかる。右の揺りかごは空で、宮殿の教育資料は亡くなった幼い王女との関係を「可能性」として説明する。空の理由を確定した事実として言い切らず、画面で分かることと解釈を分けたい。
制作背景
ヴェルサイユ宮殿の資料は、1787年の公式肖像で、その年のサロンに出品されたとする。王妃の評判が揺れる時期に、君主と母の姿を合わせて示す意図があったと同資料は説明する。王妃だけを描いた1783年の二つの肖像に比べ、この作品は子どもたちとの関係を前に出す。画像には三人の子がいる所蔵版を使い、別の模写や小型の版と区別した。
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