1783年
28歳頃

バラを持つマリー・アントワネット

画家 エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン →
Marie Antoinette with a Rose / ヴェルサイユ宮殿
灰青色の衣装を着た王妃が、一本のバラを持って立つ。

何が描かれているか

灰青色の衣装を着た王妃が、一本のバラを持って立つ。大きく整えた髪と胸元のレースが目に入る一方、顔は穏やかにこちらを向く。背後には樹木と暗い空があり、宮殿の室内は描かれない。宮廷の身分を示す衣装と、花を持つ人物としての近さが一つの画面にある。先に衣装を見てから、バラを持つ手へ視線を戻したい。

作品の見どころ

衣の青は場所によって明るさが違い、ひだの部分では深い影になる。髪の白っぽい輝きと花の淡い色が顔の周囲を明るくし、暗い背景から人物を離す。バラは小さいが、手の位置と色で見つけやすい。画家は王妃の外見を細かく整えながら、顔の表情だけに意味を負わせていない。衣装、手、花、背景の組み合わせ全体が肖像を作る。

制作背景

ヴェルサイユ宮殿は1783年の油彩ゆさい画として紹介し、通常はプティ・トリアノンに展示する作品と説明する。同年には白い薄手の衣装を着た王妃像も描かれた。このページで使うのはバラを持つ別の絵である。作品名が似た王妃像や後世の複製ふくせいが多いため、所蔵先と衣装を照合した。画像の複製権には法域による留保を表示する。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
ヴェルサイユ宮殿

出典・画像について

出典:ヴェルサイユ宮殿 作品記録(2026-09-26 確認)
画像:Élisabeth Louise Vigée Le Brun《バラを持つマリー・アントワネット》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark / Wikimedia Commons PD-Art
Commonsはパブリックドメインと表示。複製画像の扱いには法域による留保がある。
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