何が描かれているか
濃い青の空の下、角に黄色い建物が立っている。緑の鎧戸がある部分が、ゴッホの住まいだった。
彼はこの絵を「通り」と呼んでいた。描かれているのは、その頃の彼の生活圏そのものである。左の食堂ではよく食事をとった。2つめの鉄道橋の向こうには、友人の郵便配達人ジョゼフ・ルーランの家があった。
作品の見どころ
ゴッホはここを、ただの住まいにするつもりがなかった。絵を描くだけでなく、友人たちを泊められる場所。同じ志の画家が一緒に住んで働く「芸術家の家」にしようとしていた。黄色は、彼がこの土地に見た光の色でもある。
その計画は実際に動き出す。この絵の翌月、ポール・ゴーギャンがこの家にやって来る。ひまわりの連作は、その客間を飾るために描かれたものだった。ひまわり、寝室、夜のカフェテラス。よく知られた絵の多くが、この家にいた時期に生まれている。
制作背景
1888年9月、35歳。アルルに来て約7か月が経った頃の絵である。
ゴッホがこの家に求めたのは、南フランスに画家の集まる場所をつくることだった。1人で描くのではなく、同じ考えの画家が一緒に暮らし、働く。そのために彼は簡素な家具を自分で揃え、壁には自分の絵を掛けている。