1914年
54歳頃

ゴプスモール小屋の踊り

画家 アンデシュ・ソーン →
Dans i Gopsmorstugan / ソーン美術館(モーラ)
木造の小屋で若者たちが踊っている。

何が描かれているか

木造の小屋で若者たちが踊っている。手前の大きな背中が画面に入り、奥では男女の体が明るい光の中で回る。踊りの輪を少し外から見せるのではなく、人混みの中に立ったような近さがある。顔を一人ずつ探すより、足の向きや広がるスカートを見ると、音楽に合わせた動きが分かる。

作品の見どころ

窓から入る光は白い服や床に落ち、暗い梁と壁がその明るさを強める。筆跡は人の動く方向に流れ、輪郭りんかくが揺れる。右奥へ向かう視線と手前を横切る背中がぶつかり、室内の密度を伝える。1897年の《夏至祭の踊り》と比べると、同じ踊りでも屋外の長い夜と室内の熱気が大きく違う。

制作背景

ソーン美術館は1914年作と記録する。ゴプスモールはモーラ北方、川沿いにあった画家の狩猟と釣りのための小屋で、ときに地元の若者を招いて踊りを催したという。音楽は近隣の演奏者が担当し、踊りはスウェーデンの民俗舞踊ポルスカだった。同館の説明を踏まえると、故郷の文化を外から眺めるだけでなく、自ら参加した場面とも読める。

作品情報

材質・技法
キャンバスに油彩ゆさい
所蔵
ソーン美術館(モーラ)

出典・画像について

出典:所蔵館・美術館資料(2026-09-27 確認)
画像:Anders Zorn《ゴプスモール小屋の踊り》/Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark / PD-Art(画像情報:2026-09-27 確認)
Wikimedia Commons。パブリックドメイン表示(法域による留保あり)。
間違いを見つけたら、教えてください →
アフィリエイトリンク|このリンクから購入されると、運営者に報酬が入ることがあります。

この画家について本で読む

Anders Zorn: A European Artist Seduces America
Oliver Tostmann 編 / Paul Holberton Publishing
国際的に活動したソーンの絵画と版画を扱う展覧会図録。英語の洋書です。
楽天ブックスで見る →