何が描かれているか
木造の小屋で若者たちが踊っている。手前の大きな背中が画面に入り、奥では男女の体が明るい光の中で回る。踊りの輪を少し外から見せるのではなく、人混みの中に立ったような近さがある。顔を一人ずつ探すより、足の向きや広がるスカートを見ると、音楽に合わせた動きが分かる。
作品の見どころ
窓から入る光は白い服や床に落ち、暗い梁と壁がその明るさを強める。筆跡は人の動く方向に流れ、輪郭が揺れる。右奥へ向かう視線と手前を横切る背中がぶつかり、室内の密度を伝える。1897年の《夏至祭の踊り》と比べると、同じ踊りでも屋外の長い夜と室内の熱気が大きく違う。
制作背景
ソーン美術館は1914年作と記録する。ゴプスモールはモーラ北方、川沿いにあった画家の狩猟と釣りのための小屋で、ときに地元の若者を招いて踊りを催したという。音楽は近隣の演奏者が担当し、踊りはスウェーデンの民俗舞踊ポルスカだった。同館の説明を踏まえると、故郷の文化を外から眺めるだけでなく、自ら参加した場面とも読める。
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この画家について本で読む
Anders Zorn: A European Artist Seduces America
Oliver Tostmann 編 / Paul Holberton Publishing
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