1888年
28歳頃

サロモン姉妹

画家 アンデシュ・ソーン →
Fröknarna Salomon / ソーン美術館(モーラ)
パリの室内で二人の女性が身支度をしている。

何が描かれているか

パリの室内で二人の女性が身支度をしている。手前の女性は座り、後ろの女性はその髪に手を伸ばす。姉妹は鑑賞者のために並んで立つのではなく、それぞれの動きの途中にいる。服の明るい模様と室内の赤みが重なり、日常の場面が舞台のように華やぐ。まず手の向きを追うと、二人の関係が分かりやすい。

作品の見どころ

画面の輪郭りんかくは一様にくっきりしていない。顔や肩の近くは細かく、衣服の裾や壁は色の広がりで見せる。立つ人と座る人を斜めに重ねたため、狭い室内にも奥行きが生まれた。白い布、肌の色、壁の淡い色を水彩で重ね、濡れた絵具のにじみを身支度の動きへ変えている。近寄って見るほど、紙の上の色の薄さも感じられる。

制作背景

ソーン美術館は1888年作の大きな水彩画とする。描かれたのはフランス人のジャンヌとアントワネット・サロモン姉妹で、画家がパリに住み始めた頃の作品である。同館は日本美術からの影響にも言及するが、特定の日本画をそのまま写したとは説明していない。西洋の室内画に、切り取り方や平らな色面を取り入れたと見るのがよい。

作品情報

材質・技法
紙に水彩
所蔵
ソーン美術館(モーラ)

出典・画像について

出典:所蔵館・美術館資料(2026-09-27 確認)
画像:Anders Zorn《サロモン姉妹》/Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark / PD-Art(画像情報:2026-09-27 確認)
Wikimedia Commons。パブリックドメイン表示(法域による留保あり)。
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