マリアと天使は、どちらも目を伏せてひざまずいています。大きな身ぶりで驚きを示す場面とは違う、静かな受胎告知です。その上では、金色の光に天使たちが集まります。
何が描かれているか
左のマリアと右の天使ガブリエルが向き合い、中央には太い柱が立っています。足元には白い布を入れた籠や本。上方の雲の中に天使たちが集まり、白い鳩が光を受けています。
作品の見どころ
下の段では布や籠の形がくっきり見え、上の段では雲と光が柔らかく溶け合っています。中央の柱をたどると、その二つの世界を目で行き来できます。赤や青の衣装も、光の強さによって表情を変えています。
制作背景
ヘレス・デ・ラ・フロンテーラの修道院の聖堂を飾った、大きな祭壇画の一部でした。もとは彫刻や金色の装飾と十二点の絵を組み合わせたものです。同じ祭壇画の《羊飼いの礼拝》と比べると、静かな対面と、人々の集まる喜びの違いも見えてきます。
出典・画像について
画像:Francisco de Zurbarán《受胎告知》/受胎告知 — Francisco de Zurbarán; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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