1635年頃
37歳頃

聖カシルダ

画家 フランシスコ・デ・スルバラン →
Saint Casilda / ティッセン=ボルネミッサ美術館(マドリード)
金糸や宝石が輝く衣装の裾に、小さなバラが入っています。華やかな服を眺めるうちに、その花が、この人物を見分ける手がかりになってきます。

何が描かれているか

聖カシルダが体を横へ向け、顔をこちらに向けています。持ち上げた衣の中にはバラ。胸や袖そで、スカートには金色の模様が走り、頭にも真珠をあしらった飾りを付けています。

作品の見どころ

スカートの大きな模様と、腕にかかる布の折れ目を見比べてください。模様は平らに貼り付くことなく、体の丸みや布のふくらみに沿って曲がります。暗い背景の前で、人物が重みをもって立って見えます。

制作背景

伝承では、カシルダはイスラムの王の娘で、キリスト教徒の捕虜に食べ物を届けていました。父に見つかったとき、その食べ物がバラに変わったと語られます。バラを持つ別の聖女との混同もありましたが、美術館は冠ではなく頭飾りを付けていることなどから、カシルダとする見解を採っています。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
ティッセン=ボルネミッサ美術館(マドリード)
目録番号
448(1979.26)

出典・画像について

画像:Francisco de Zurbarán《聖カシルダ》/聖カシルダ — Francisco de Zurbarán; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-17 確認)
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