金糸や宝石が輝く衣装の裾に、小さなバラが入っています。華やかな服を眺めるうちに、その花が、この人物を見分ける手がかりになってきます。
何が描かれているか
聖カシルダが体を横へ向け、顔をこちらに向けています。持ち上げた衣の中にはバラ。胸や袖、スカートには金色の模様が走り、頭にも真珠をあしらった飾りを付けています。
作品の見どころ
スカートの大きな模様と、腕にかかる布の折れ目を見比べてください。模様は平らに貼り付くことなく、体の丸みや布のふくらみに沿って曲がります。暗い背景の前で、人物が重みをもって立って見えます。
制作背景
伝承では、カシルダはイスラムの王の娘で、キリスト教徒の捕虜に食べ物を届けていました。父に見つかったとき、その食べ物がバラに変わったと語られます。バラを持つ別の聖女との混同もありましたが、美術館は冠ではなく頭飾りを付けていることなどから、カシルダとする見解を採っています。
出典・画像について
画像:Francisco de Zurbarán《聖カシルダ》/聖カシルダ — Francisco de Zurbarán; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
全景を使用。比例縮小以外の切り抜き・色補正はしていません。
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