1627年
29歳頃

十字架のキリスト

画家 フランシスコ・デ・スルバラン →
The Crucifixion / シカゴ美術館
暗闇から浮かぶ体は、絵というより目の前に置かれた彫刻のようです。この絵がかつて、薄暗い修道院しゅうどういんで格子越しに見られていたと知ると、その迫り方にも納得します。

何が描かれているか

十字架にかけられたキリストが、ほとんど何もない暗い背景に浮かび上がります。周囲に嘆く人々はなく、光を受ける体と腰の白い布が、縦に長い絵の中心を占めています。

作品の見どころ

腕の張りと、力の抜けた頭の重さを見比べてみてください。白い布の折れ目には深い影が入り、体が暗闇の前にせり出しているように見えます。足元の小さな紙には、画家の署名と1627年の年記があります。

制作背景

1626年、セビーリャのサン・パブロ・エル・レアル修道院が依頼した連作れんさくに含まれていました。シカゴ美術館によると、薄暗い場所に置かれ、訪れた人は格子を通して見ました。早くから彫刻のようだと評されたのも、こうした展示環境と結びつけて考えられます。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
シカゴ美術館
目録番号
1954.15

出典・画像について

出典:シカゴ美術館 作品記録・公開API(2026-10-17 確認)
画像:Francisco de Zurbarán《十字架のキリスト》/十字架のキリスト — Francisco de Zurbarán; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-17 確認)
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