フードの奥の顔は、ほとんど見えません。それでも、握り合わせた手と白く浮かぶどくろを見ると、この人物が何に向き合っているのかが伝わってきます。
何が描かれているか
聖フランチェスコが、粗い茶色の修道服を着てひざまずいています。手を組み、その間にどくろを抱えています。背景は暗く、フードの深い影が顔の多くを隠しています。
作品の見どころ
そでや裾にはつぎ当てがあり、腰には細い縄が巻かれています。服の重いひだは下へ落ち、手だけが明るく持ち上がります。表情が読めないぶん、祈る姿勢と身の回りの少ない物へ、自然に目が集まります。
制作背景
フランチェスコは、清貧を重んじるフランシスコ会を開いた聖人です。どくろは死を思い起こすための手がかりで、館はこの作品を厳しい祈りの表現として説明しています。同じ館にある1639年の別の《瞑想する聖フランチェスコ》とは異なり、ここでは番号NG230の作品を掲載しています。
出典・画像について
画像:Francisco de Zurbarán《瞑想する聖フランチェスコ》/瞑想する聖フランチェスコ — Francisco de Zurbarán; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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