青と白の衣の聖母の足元に、目隠しをした人物と、いかりを持つ人物がいます。雲の上だけでなく下の隅まで見ると、絵の中の意味が少しずつつながってきます。
何が描かれているか
聖母マリアが、胸の前で手を交差させて立っています。周りには天使の顔が浮かび、足元に満月と小さな天使たち。その下には地上の風景と、左右の隅に寓意の人物が描かれています。
作品の見どころ
青いマントは左へふくらみ、白い衣は長く下へ流れています。暗い背景から一人だけを浮かばせる初期の絵とは違い、空気全体に暖かい光が満ちています。晩年にも、布の量感への細かな目配りは続いています。
制作背景
「無原罪の御宿り」は、マリア自身が原罪を免れて宿ったという信仰を表します。美術館は、左下の目隠しの人物を「信仰」、右下のいかりを持つ人物を「希望」、マリアを「愛」と読み、三つの徳を示すと説明しています。現在の館の年代は1660年代初めです。
出典・画像について
画像:Francisco de Zurbarán《無原罪の御宿り》/無原罪の御宿り — Francisco de Zurbarán; Photo: Karmakolle / CC0 1.0
作品外の額縁の外周のみを切り出しています。斜めの内縁を含む絵の範囲を保持し、傾き・色は補正していません。
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