結ばれた脚と、細かく描かれた毛。長く《アニュス・デイ》として知られたこの羊は、現在の記録では《子羊》と呼ばれます。題名が変わると、見るときの問いも少し変わります。
何が描かれているか
脚をひもでまとめられた羊が、台の上に横たわっています。背景は暗く、角のある頭と柔らかな毛が光を受けています。周りに人物や物語を説明する道具はありません。
作品の見どころ
巻いた毛の一房ずつと、台の縁を越えて伸びる脚を見てください。動物は生きていますが、食卓の物を一つだけ置いた静物画のようにも見えます。細かな質感と、動けない姿が、同時に目に入ります。
制作背景
「アニュス・デイ」はキリストを指す「神の子羊」という言葉です。ルーヴルの研究紹介は、角がなく光輪のある別版との違いを整理し、このプラド版には角があり、光輪や宗教的な銘文がないと説明しています。宗教的な連想は生まれても、それだけに意味を固定せず、現在は《Borreguillo(子羊)》という題名が選ばれています。
作品情報
題名の記載
ルーヴルの2026年の研究紹介はBorreguillo(子羊)を採用。旧称はAgnus Dei。
出典・画像について
画像:Francisco de Zurbarán《子羊(旧称アニュス・デイ)》/子羊(旧称アニュス・デイ) — Francisco de Zurbarán; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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