1635〜1640年
37歳頃

子羊(旧称アニュス・デイ)

画家 フランシスコ・デ・スルバラン →
Borreguillo / プラド美術館(マドリード)
結ばれた脚と、細かく描かれた毛。長く《アニュス・デイ》として知られたこの羊は、現在の記録では《子羊》と呼ばれます。題名が変わると、見るときの問いも少し変わります。

何が描かれているか

脚をひもでまとめられた羊が、台の上に横たわっています。背景は暗く、角のある頭と柔らかな毛が光を受けています。周りに人物や物語を説明する道具はありません。

作品の見どころ

巻いた毛の一房ずつと、台の縁を越えて伸びる脚を見てください。動物は生きていますが、食卓の物を一つだけ置いた静物画せいぶつがのようにも見えます。細かな質感と、動けない姿が、同時に目に入ります。

制作背景

「アニュス・デイ」はキリストを指す「神の子羊」という言葉です。ルーヴルの研究紹介は、角がなく光輪のある別版との違いを整理し、このプラド版には角があり、光輪や宗教的な銘文がないと説明しています。宗教的な連想は生まれても、それだけに意味を固定せず、現在は《Borreguillo(子羊)》という題名が選ばれています。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
プラド美術館(マドリード)
目録番号
P007293
題名の記載
ルーヴルの2026年の研究紹介はBorreguillo(子羊)を採用。旧称はAgnus Dei。

出典・画像について

画像:Francisco de Zurbarán《子羊(旧称アニュス・デイ)》/子羊(旧称アニュス・デイ) — Francisco de Zurbarán; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-17 確認)
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