1633年
35歳頃

レモン、オレンジとバラのある静物

画家 フランシスコ・デ・スルバラン →
Still Life with Lemons, Oranges and a Rose / ノートン・サイモン美術館(パサデナ)
果物、籠、杯とバラが、少しずつ間を空けて並びます。ざらざらした皮と、編まれた籠と、光る皿。近づいて見たくなる手触りが、一つのテーブルに集まっています。

何が描かれているか

左の皿に黄色い柑橘、中央の籠に葉の付いたオレンジ、右の皿に水の杯とバラが置かれています。題名ではレモンと呼ばれますが、美術館の解説は左の実を、厚くでこぼこした皮をもつシトロンと説明しています。

作品の見どころ

三つのまとまりの間には、暗い背景が見えています。その隙間があるため、葉の細かな輪郭りんかくや杯の小さな持ち手が埋もれません。皿の冷たい光と、果実や籠の暖かい色も見比べられます。

制作背景

スルバランの静物で、署名と年記がそろって残る作品です。美術館は三つのまとまりを三位一体、オレンジや水、バラを聖母と結びつけて読んでいます。そうした解釈を知ったうえでも、まずはそれぞれの物の形と置かれ方を、自分の目でたどってみてください。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
ノートン・サイモン美術館(パサデナ)
目録番号
F.1972.06.P

出典・画像について

画像:Francisco de Zurbarán《レモン、オレンジとバラのある静物》/レモン、オレンジとバラのある静物 — Francisco de Zurbarán; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-17 確認)
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